『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』
このメッセージは、2005年(平成17年)に書き始めたものです。
わたくし迷物講師は、最近、宅建以外のブログ等を良く読んでます。
感想としては、どっかの本、どっかの有識者のネット記事の「受け売り」が非常に多いですね。
そこで、なぜ「受け売り」が多くなっちゃうかについて、独自の見解を述べてみます(偏見があったらご容赦を)。
一番の原因は、「二極対立思考」の流行です。
それを仕掛けてる、有識者の一派まであるので始末が悪い。
「将来を、ただ漠然と考えているのではダメだ。わが国の伝統である『集団主義』と欧米の『個人主義』とを対立させ、その対立の中で考えて行くべきだ」なんていうのを「二極対立思考」って言います。
私は、「二極対立思考」を否定するつもりは有りません。
漠然と考えてるより、二極を対立させて思考したほうが、頭の整理にもなります。
しかし、この「二極対立思考」の流行が「ネット社会」と手をつなぐと、国民の思考力を停止させる危険がとても高いんです。
情報が簡単に入手できちゃうネット社会では、ブロガーは昔のように「ああでもない、こうでもない」と悩まなくて済みます。一度この「楽」を覚えちゃうと、「たまたま目にとまったに過ぎない有識者の意見」を「自分のオリジナル」であるかのように、ブログに書いちゃうんですね。
「二極対立思考」って言うくらいですから、必ず対立する見解があるはずなんですが、「楽」を覚えちゃったので、それに気付かない。
「受け売り」は思考の停止です。
バカになった国民ほど都合のよいことは有りません。誰かさんにとって…。
ためしに私が、『集団主義』と『個人主義』という単語で、ネットを検索してみました(結構時間が掛かりました)。
『集団主義』に賛成する有識者は,
・ 農耕民族である日本人は伝統的に和を大切にしてきた ← ナルホド
・ 自分を前面に出さず仲良くしようとする人がまだ多い ← ナルホド
・ 横並び意識は貧富の差を少なくする社会を作ってきた ← ナルホド
・ 集団主義であることは思いやりのある社会につながる ← ナルホド
・ 思いやりのある社会は世界平和にも大きく貢献できる ← ナルホド
と主張してます。
『個人主義』に賛成する有識者は,
・ 欧米発のグローバル化の波を止めることはもはや困難 ← ナルホド
・ 民主主義の核は少数意見を尊重して仲良くすることだ ← ナルホド
・ 個人を尊重し別の価値観を認めることで経済が伸びる ← ナルホド
・ 集団主義はイジメにつながり思いやり社会とは無関係 ← ナルホド
・ 少数意見を尊重する民主主義があってこその世界平和 ← ナルホド
と主張してます。
一つ一つの主張を読むと、全部が「← ナルホド 」と思うでしょう? 皆さん。
そこで、「たまたま目に止まった有識者の意見」が、例えば、上の「欧米発のグローバル化の波を止めることはもはや困難」というものだったら、そのブロガーは「だから個人主義が良い」なんて書きたくなっちゃうんですね。
全部が全部とは言いませんが、政治ネタ・経済ネタ・芸能ネタ・スポーツネタ等、「受け売り」が非常に多いです。
この責任は「受け売り」ブロガーには一切無いです。
最初は誰でも「受け売り」の文章しか書けないし、有識者の主張自体がどっかの「受け売り」のこともあるから。
新聞だって独自取材より記者会見そのままが多いしね…。
でも、このような「受け売り」ブロガーの続出は、政府の意図するところ(大衆操作)かも? と考えてみることも必要でしょう。
支配者が情報を独占できなくなった時(ネット社会の発達)、情報をやたら与えてかく乱する手を使うのは、昔からの兵法でもあります。
特に若い人に申し上げます。
将来伸びたいと思ったら、こういう「受け売り」思考で満足してちゃ、絶対にダメ!
いつの間にか誰かの手先にされているかも知れないし、こういう人は、昔から異性にもモテないことになってます!
じゃ対策です。
どうしたら「受け売り」じゃない「オリジナル」思考ができるようになるんでしょうか?
本やネットは、どういう「二極対立思考」が有るかを知るためだけに、利用しましょう。
例えば、『集団主義』と『個人主義』の二極が対立していることが分かったら、できるだけ速やかに、その本やネットから離れなければなりません。
そうしたら次に、「自分の生い立ちや現在の環境だけ」に照らして、どっちの主義を採用するかの結論を、直感で出しましょう。
結論を探すために識者の意見を参考にしてはいけません。
そういうことをすればするほど、「オリジナル」思考からどんどん遠ざかります。
理由も、「自分の生い立ちや現在の環境だけ」を材料に、考えなければなりません。
こういう風にして書かれたものだけが、ホントのオリジナル記事であり意見です。
社会経験がない人でも、「自分の生い立ちや現在の環境だけ」に照らして書くのに、そんなにハンディは有りません。
文章の構成が多少変でも、結論と理由が混ぜこぜでも、人を感動させます。
私なんか、そういう記事に癒されたくて、何時間もネットサーフィンするんですが、ナカナカねぇ~。
見てる人は見てますよ!
※
受験ネタのブログは、性質上、「自分の生い立ちや現在の環境だけ」に照らして書かれるので、一般に面白いです。私も勉強になります。
ただし、予備校関係者が書いたのは、「受け売り」なので読むだけ時間の無駄。
2005年06月19日(日)記
2023年11月27日(月)追記
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