(1)
野生のサルは、木の上で群れをなして生活してるので、サルの天敵は、木登りをするネコ科の大型動物、例えば虎(トラ)ということになります。
ある時、サルの群れが虎に襲われました。
この時、サルは、クモの子を散らしたようにいっせいに逃げるでしょうか?
動物行動学の研究によれば、答はノーです。
いっせいに逃げるどころか、代わる代わる、虎に近づいて行ったりするそうです。
(2)
こういう行動に出られると、襲う側の虎は「ここにも美味しそうなサルがいる!あそこにもいる!」という状況で、マトを絞れなくなります。
そして結局のところ、狩りをあきらめざるを得ない状況に陥るそうです。
(3)
迷物講師は2023年の11月のある日、千葉県の津田沼駅前の大型書店で、1時間以上掛けて宅建試験の参考書・過去問集を立ち読みして来ました。
2022年の同じ頃にも増して、宅建関連の書籍は百花繚乱状態!
ずいぶん増えましたね。
そこで、ふと思いました。
独学を目指す宅建受験者の皆さんって、結構大変なんだなぁ~と…。
「ここにも良さそうな本がある!あそこにもある!」という状況で、マトを絞れなくなっちゃうんですね。
サルを襲う虎の気持に似たものがあることでしょう。
(4)
動物行動学では、サルがなぜあのような自殺的行動とも言える進化をとげてきたか、古くからの謎だそうです。
でも、宅建関連の書籍の氾濫は理由が明快。
わが国が自由主義経済で動いていて、憲法でも出版の自由が保障されてるからですね。
おまけに現代はIT社会。
書籍が出版されるたびに、ご丁寧に、メルマガで知らせてくれる関係者までいます。
独学で宅建を目指す虎の皆さん!
宅建の本なんて、大手予備校以外は、自費出版です。