(1)
人が一番聞きたくないのが他人の自慢話。
そのくせ、
人が一番聞いてほしいのが自分の自慢話。
人間はやっかいな動物です。
(2)
市場経済のもとでは、一番罪のない自慢話が営業トークです。
つまり宣伝。
聞かされるほうも身構えているので、話半分でいられるからです。
私の宅建講座の宣伝なんか、だから、罪がないほうです。
(3)
ちょっと罪深いのが個人的な自慢話。
聞かされるほうは、話半分でいられないことが多く、あと味も悪いので、ちょっとした罪です。
(4)
自慢話が得意なのは、昔から中年オヤジと相場が決まっていますが、最近は若者の自慢話も増えているので不思議です。
小学校や中学校、高校時代の自慢話をなつかしげに話す若者は、早くも、前に進んで行こうとする未来志向を喪失している証拠かもしれません。
未来志向は若者の特権なのに、過去をなつかしむ姿は哀れです。
(5)
中年オヤジの自慢話は、昔も今も、だいぶ罪深いです。
・バブルの頃はよかった!
・俺が頑張ったから会社がここまで発展したんだ!
・あいつを育てたのは俺なんだよ!
なんていう話は、私のような中年オヤジが聞かされても、話半分でいられないことが多く、あと味も悪いです。
だから、だいぶ罪深いです。
女性が聞かされたら、なおさらでしょう。
※
ただし、自慢話をするのがダンナ様で、聞かされるのが奥様の場合は、「そうなの、アナタってスゴイわね!」、と見守ってあげて下さい。
(6)
もっとも最近の中年オヤジは、ストレートに自慢話すると嫌われることを良く知ってます。
人生経験から学習しています。
そういうオヤジは、失敗談を「まぶしながら」自慢話をする、というテクニックを使います。
そうすると、人生経験に乏しい人は、聞かされた失敗話に優越感を感じるので、自慢話が自慢話に聞こえないんですね。
心理学者に言わせると、中年で自慢話をしばしばする人は、いま自分が置かれている環境に不平不満をもっている証拠とのこと。
人生経験から不平不満をストレートには出せず、自慢話にすりかえてストレスを解消しているのでしょう。
こういうオヤジは悪知恵も発達しているので、おおいに罪深いです。
私も気をつけます!
2008年07月20日(日)記
2023年11月01日(水)追記
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