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講座・教材の話
一番の参考書は自分自身の過去
2009年度(平成21年度)宅建試験の合格が発表されました。
桜咲いた皆さんは、オメデトウございます。
桜散った皆さんは、来年に賭けてみる選択肢も有ります。
(1)
皆さんは宅建の勉強に際して、何がしかの参考書を読んだり見たり、あるいは聴いたりしたことでしょう(ネット上に転がっている情報を含む)。
そして桜咲いた人は、その中の◇◇◇が無かったら絶対に合格は有り得なかった、と感じているかも知れません。
また桜散った人は、◆◆◆を選んでしまったことが不合格の原因、と怒っているかも知れません。
(2)
そういう風に感じるのは、私にもスゴク良くわかります。
でもね、◇◇◇を選んだのも◆◆◆を選んでしまったのも、御自分の過去がそうさせたのだ、と「一歩踏み込んで」考えてみなけりゃダメだと思いますよ。
参考書の選択は、良くも悪くも、その人の過去と大いに関係していると…。
(3)
宅建の勉強なんて、人生のヒトコマに過ぎませんが、人生にはもっと大きな選択(例:配偶者の選択・職業の選択・子どもの教育問題)を迫られることがうんと有りますよね。
そんな時、自分の過去がそうさせるかも知れない、と「一歩踏み込んで」考えてみる習慣をつけておくことは、とても大切だと思います。
そういう習慣が無い人と比べると、その後の人生が全然違ってくるような気がします。
(4)
桜咲いた人は、今日の喜びが、明日にはもう自分の過去になっています。
それが成功体験です。
この成功体験を一番の参考書に、さらに飛躍していって下さいね。
桜散った人も、今日の悲しみが、明日にはもう自分の過去になっています。
でも、宅建に限ってはまだ成功体験が無いので、その成功体験を一番の参考書に飛躍することもできません。
そこで、桜散った人のために、もう少し話を続けます。
(5)
桜散った人の道は二つです。
一つは、宅建の勉強なんてヤメテしまうこと。
もう一つは、受かるまでヤリ続けること。
(イ)
宅建なんていう資格はクダラナイと御自分を言い聞かせ、宅建なんかヤメテてしまうことも、人生全体を総合的に考えれば、決して恥ずかしいことじゃないです!
人生は一度しかないです。不動産や法律を極めたって、こんなのヤクザの業界だという見方も十分成り立ちます。この私が何よりの証拠かも…。
(ロ)
受かるまでヤリ続けることは、実は危険が伴います。何年やってもダメな人はダメだからです(講師歴36年の経験)。
また、苦節※年でやっと合格したとしても、燃えつきてしまい、成功体験を一番の参考書に、さらに飛躍していく気力まで失せてしまう人もいます。
宅建でメシを食っている者が言う言葉じゃないですが、私は自分が卑しくなるのだけはゴメンなので書いちゃいました。
(ハ)
宅建の勉強をヤメテしまうのも、受かるまでヤリ続けるのも、もちろん決めるのは自分です。
その際、今年の教材に◆◆◆を選んでしまった事を表面的に怒るのではなく、御自分の過去がそうさせたのだ、と「一歩踏み込んで」考えて下さると幸いです。「一番の参考書は自分自身の過去」なのです。
2009年12月02日(水)記
2010年08月04日(水)追記
2023年10月30日(月)追記
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