令和2年1月現在宅建講師歴33年の経験から、過去問は500題つぶしておけば良いと考えます。
500題をどうやって選ぶかですが、最近10年分に限定しちゃダメです。
最近10年分だと、202X年に受験する場合は、201X年から202X年までの過去問をつぶすことになります(1年分50題×10年分=500題)が、これは非常に危険です。
以下、最近10年分に限定しちゃダメな理由を書きます。
「15年前、20年前に出題された知識が、ほぼそっくり出る」ことはザラに有ります。
20年前の過去問をつぶしておけば、ほぼ反射的に正解できたなんていう問題です。
だから500題をつぶすにしても、最近10年分に限定しちゃダメです。
最近10年分に限定しちゃダメな理由は、まだ有ります。
最近10年分に限定してしまうと、基本がしっかりしていない段階で、イキナリ応用問題を解かされる頻度が高くなります。
最近10年分の過去問は、応用問題が含まれる率が、それ以前の問題より格段に高いです。
「基本から応用へ」が、すべての習い事に際しての心構えです。
基本がしっかりしていない段階でイキナリ応用問題を解かされると、「頭の中をグチャグチャにされただけでオシマイ」になっちゃう危険が高いです。
応用問題は、基本問題を十分理解した後で解いて下さい。
基本問題は、最近10年間より前の問題に含まれていることが多く、その意味でも、最近10年分に限定しちゃダメです。
市販の過去問集を利用するなら、最近10年分に限定しないで、500題前後の過去問が掲載されているものを売っているので、そういうものを使って下さい。
最近、過去問なんか「最近の10年分を解いておけば十分だ」、という妙なウワサがインターネット上を流れています。
でも、ウワサを流す人の根拠は薄弱です。
妙なウワサを流す人は、その事で「何らかの利益」を受けているかも知れませんが…。
皆さんは、「宅建は1点でしのぎを削る試験だ」ということを忘れないで、私が申し上げた根拠が「もっともだ」と思われたら、早速実行して下さい!