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メタルテープ


『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』



昔(2004年=平成16年)の話から始まります。

宅建資格講座の録音教材を作るとき、困ってることがありました。
 
カセットのメタルテープの生産が中止されたことです。
わが国で唯一残っていた 「TDKのMAEX」 という製品も生産中止になりました。

大体30歳以上の人は、御存知の通り、カセットテープには ・ノーマル ・ハイポジ ・メタルがあって、音質が一番イイのはメタルでした。
原本をハイポジで吹き込むと、受講者の皆様に届く製品の音質が「こもった音」になりがちでした。
そこで私は、一貫してメタルテープにドルビーをかけて吹き込んでました。

「MDの時代だからアナログのメタルが消滅するのは仕方ない」 と思った人がいるかも知れませんが、私の場合は、やっぱり困ったんです。
 
MD・CD・ICレコーダー等はデジタルなので音質はイイのですが、ちょっとした修正に適しません。
これらのデジタル機器は、録音・消去が「トラック単位」でされます。
だから、「この部分の一言を修正したい」 という要請には応えてくれないんですね。
一言を修正するのに、トラック全部(音楽CDで言えば一曲全部)をもう一度吹き込み直さなければなりません。

そんなわけでCDを作成するときも、原本はカセットのメタルテープで吹き込んでいたわけです。
レコード会社が音楽CDを作成するときも、その頃の原本はテープ(カセットより幅の広いテープ)だったから、まあ同じような手順です。
 
その頃は、秋葉原で買い貯めておいたメタルで何とかしのいでました。
しかしこれが底を突いても、どこかの宅建の学校(予備校)のように、音質のあまり良くないハイポジで原本を作るようなことは絶対にしませんでした。
 
DATデジタルオーディオテープデッキにする手があったからです。

音質の物差しであるサンプリング周波数は、DAT = 48キロヘルツ、 CD= 44.1キロヘルツ、MD = 32キロヘルツなので、最高音質の製品が提供できます。
レコード会社が作成する音楽CDより音質のイイ 「私の声!」

このDAT、ソニーだけが作っていた特許製品です。
でもこのDAT、2023年(平成5年)時点では、とっくに生産が中止になってます。
宅建倶楽部では、そのDAT、今でも現役です。

壊れたらどうするの?とのご質問が時々ありますが、
使っていない新品を秘密の場所に置いてあるので、
あと20年くらいは、大丈夫なんですよ、これが…!(笑)


2004年01月22日(木)記
2023年11月25日(土)追記



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