CDレコーダー
「使える物に出会うまで回り道することもある」 という話です。
平成14年秋,宅建講座の録音教材をCD化する準備にと,当時では最高スペックを誇るパソコンを複数導入しました。
でも, パソコンでのCD化には,かなりの困難を伴いました。
パソコンからの雑音を拾うことが結構あり,それを防ぐには特別の機器と知識が必要でした。
メーカー製パソコンに最初から付いているCD-RWドライブは大体安物です。そのためか,時々音飛びもしました。
これじゃ,とても売り物のCDは作れません。
仕方ないので, 家電の「CDレコーダー」でCD原本を焼くことにしました。
6万円くらいの「CDレコーダー」を買いました。
しかし,これは民生用(一般消費者用)だったため, レコード屋さんで売っているCDのように,DAO(Disk At Once)方式になりませんでした。
DAOじゃないと再生できないお客さんのCDデッキがまだ存在するので,これも商品になりません。
家電の「CDレコーダー」の場合,DAOで書き込むには業務用じゃないとダメなのがわかりました。
「業務用ならパイオニアが25万円くらいで出していたな」と思った私の知識は古く,とっくに生産中止になってました。 さらに調べてみると,日本のメーカーは,現在、どこも業務用を作っていませんでした。
なぜだろう?
どうも,著作権協会等から圧力が掛かっていて,日本のメーカーは,その圧力に屈してしまったようです。
業務用は,違法コピーも作りやすく,何でも有りですからね!
それじゃ外国向けだということで,やっと秋葉原で,MARANTZの 「CDR 500」という製品を見つけ買いました(この製品現在は生産中止)。
平成15年度の録音教材のCD原本は,このMARANTZでようやく完成したものです。
でもこの製品、業務用なのに DAOでの書き込みが1倍速でしかできず,スタッフの労力が大変でした。
そこで今年になって,4倍速くらいで書き込める業務用はないかと,大手のネット・ショップを全部見て回りました。
しかし,4倍速はおろか,業務用の「CDレコーダー」自体がネット・ショップから姿を消しているでは有りませんか!
これには焦りました。
いま使っているMARANTZ 「CDR 500」が故障でもしたら,有料講座の教材が作れなくなっちゃいます(外注に出さないのが宅建倶楽部の主義)。
そこでかなり本気で調べました。
有りました!
TASCAMの 「CD-RW 402」 という製品(4倍速可)です。
著作権協会等は,最近では,大手のネット・ショップにまで圧力を掛けているらしく,小売店は,業務用「CDレコーダー」を出品できないみたいです。
今日の話は少しマニアックになってしまいました。
むかし集めたレコード・カセット等のアナログ音源を,CDに焼こうと思っている人は,参考にしてください。
大型小売店やサウンド専門店に「直接交渉」すれば,誰でも業務用を買えます(TASCAM 「CD-RW 402」の実売価格は8万円台)。
平成16年3月2日(火)記
上の記事は,現在では妥当しません。
特に,CD系の情報商材で「金儲けをたくらんでいる人」は,マネしないようにお願いします。
平成20年8月17日(日)追記
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