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久しぶりに本物のリークを見た気がする


『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』



2006年(平成18年)に書いたメッセージです。

きのう、ライブドアの堀江社長が証券取引法違反で逮捕されました。
多くの人が予想していた通りかな?

刑事訴訟法上、
捜査は、強制力を伴わない任意が原則ですが、
(1) 逃亡するおそれ
(2) 罪証(証拠)を隠滅するおそれ
等があるときは、逮捕という強制力の行使も可能です。

堀江さんの場合は、上の(2)が逮捕の主な理由だったのでしょう。

以下は私の想像です。

今回のライブドア事件で、久しぶりに本物のリークを見た気がするのです。
ライブドアの本社に東京地検特捜部の家宅捜索が入ったのは、1月16日(月)の午後6時半頃です。
しかしその数時間前に、NHKがライブドアに強制捜査が入ることをテレビでスッパ抜きました。
NHKの大特ダネでした。

堀江社長も翌17日のインタビューで答えていますが、NHKテレビをみたライブドアの社員に教えられて、家宅捜索のことを知ったといいます。

その後、何もしないで動かなかったら、今回の逮捕はなかったでしょう。
しかし、堀江社長をはじめ幹部は大失態を犯しました。
報道されているとおり、重要なメールをパソコンから削除してしまったのです。

これが彼らの命取りになった!
実は、NHKには地検特捜部がリークしたのです。

リークして、ライブドアに数時間だけ、証拠隠滅の機会を与えたのでした。
もちろん今の地検には、メールをパソコンから削除しても、それを復帰させる技術があります。
ホストコンピュータを物理的に破壊しない限り、宅建倶楽部のスタッフでも出来ます。

今回のライブドア事件の一番の核は、証券取引法違反について、堀江さん達に「違法性の意識があったかどうか」です。
堀江さんがブログで書いているように「身に覚えがない」のなら、なぜ重要なメールをパソコンから削除する必要があったのでしょう。
堀江さんたち被疑者が、これについて筋の通った反論をするのは、まず不可能だと思います。

「リークして相手の出方を見る」
明治時代からあった古典的な捜査手法です。

孫子の兵法にもあります。
智者の慮おもんぱかりは必ず利害を雑まじ
おいしい情報(NHKへのリーク)の裏に潜む怖さを、戒めたものです。

一介の宅建試験の講師の想像なんか、ハズレることを祈ります。

※ 参考
特捜部では、重要なメールがパソコンから削除されたのは、内部通報者と信じていたライブドア関係者が、特捜部を裏切って会社側にいち早く知らせたため、ということを毎日新聞などに書かせています。


2006年01月24日(火)記
2021年19月10日(土)追記
2023年11月30日(木)追記



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