久しぶりに本物のリークを見た気がする

きのう,ライブドアの堀江社長が証券取引法違反で逮捕されました。
多くの人が予想していた通りかな?

刑事訴訟法上,
捜査は,強制力を伴わない任意が原則ですが,
(1) 逃亡するおそれ
(2) 罪証(証拠)を隠滅するおそれ
等があるときは,逮捕という強制力の行使も可能です。

堀江さんの場合は,上の(2)が逮捕の主な理由だったのでしょう。

以下は私の想像です。

今回のライブドア事件で,久しぶりに「本物のリーク」を見た気がします。
ライブドアの本社に東京地検特捜部の家宅捜索が入ったのは,1月16日(月)の午後6時半頃です。
しかしその数時間前に,NHKがライブドアに強制捜査が入ることをテレビでスッパ抜きました。
NHKの大特ダネでした。

堀江社長も翌17日のインタビューで答えていますが,NHKテレビをみたライブドアの社員に教えられて,家宅捜索のことを知ったといいます。

その後,何もしないで動かなかったら,今回の逮捕はなかったでしょう。
しかし,堀江社長をはじめ幹部は大失態を犯しました。
報道されているとおり,重要なメールをパソコンから削除してしまったのです。

これが彼らの命取りになった!
実は,NHKには地検特捜部がリークしたのです。

リークして,ライブドアに数時間だけ,証拠隠滅の機会を与えたのでした。
もちろん今の地検には,メールをパソコンから削除しても,それを復帰させる技術があります。
ホストコンピュータを物理的に破壊しない限り,宅建倶楽部のスタッフでも出来ます。

今回のライブドア事件の一番の核は,証券取引法違反について,堀江さん達に「違法性の意識があったかどうか」です。
堀江さんがブログで書いているように「身に覚えがない」のなら,なぜ重要なメールをパソコンから削除する必要があったのでしょう。
堀江さんたち被疑者が,これについて筋の通った反論をするのは,まず不可能だと思います。

「リークして相手の出方を見る」
明治時代からあった古典的な捜査手法です。

孫子の兵法にもあります。
「智者の慮(おもんぱかり)は必ず利害を雑(まじ)う」
おいしい情報(NHKへのリーク)の裏に潜む怖さを,戒めたものです。

一介の宅建試験の講師の想像なんか,ハズレることを祈ります。
私はホリエモンが好きだから。

※ 参考
特捜部では,重要なメールがパソコンから削除されたのは,内部通報者と信じていたライブドア関係者が,特捜部を裏切って会社側にいち早く知らせたため,ということを毎日新聞などに書かせています。

平成18年1月24日(火)記



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