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久しぶりに本物のリークを見た気がする
最後に更新した日:2021年09月10日(土)
きのう、ライブドアの堀江社長が証券取引法違反で逮捕されました。
多くの人が予想していた通りかな?
刑事訴訟法上、
捜査は、強制力を伴わない任意が原則ですが、
(1) 逃亡するおそれ
(2) 罪証(証拠)を隠滅するおそれ
等があるときは、逮捕という強制力の行使も可能です。
堀江さんの場合は、上の(2)が逮捕の主な理由だったのでしょう。
以下は私の想像です。
今回のライブドア事件で、久しぶりに「本物のリーク」を見た気がします。
ライブドアの本社に東京地検特捜部の家宅捜索が入ったのは、1月16日(月)の午後6時半頃です。
しかしその数時間前に、NHKがライブドアに強制捜査が入ることをテレビでスッパ抜きました。
NHKの大特ダネでした。
堀江社長も翌17日のインタビューで答えていますが、NHKテレビをみたライブドアの社員に教えられて、家宅捜索のことを知ったといいます。
その後、何もしないで動かなかったら、今回の逮捕はなかったでしょう。
しかし、堀江社長をはじめ幹部は大失態を犯しました。
報道されているとおり、重要なメールをパソコンから削除してしまったのです。
これが彼らの命取りになった!
実は、NHKには地検特捜部がリークしたのです。
リークして、ライブドアに数時間だけ、証拠隠滅の機会を与えたのでした。
もちろん今の地検には、メールをパソコンから削除しても、それを復帰させる技術があります。
ホストコンピュータを物理的に破壊しない限り、宅建倶楽部のスタッフでも出来ます。
今回のライブドア事件の一番の核は、証券取引法違反について、堀江さん達に「違法性の意識があったかどうか」です。
堀江さんがブログで書いているように「身に覚えがない」のなら、なぜ重要なメールをパソコンから削除する必要があったのでしょう。
堀江さんたち被疑者が、これについて筋の通った反論をするのは、まず不可能だと思います。
「リークして相手の出方を見る」
明治時代からあった古典的な捜査手法です。
孫子の兵法にもあります。
「智者の慮(おもんぱかり)は必ず利害を雑(まじ)う」
おいしい情報(NHKへのリーク)の裏に潜む怖さを、戒めたものです。
一介の宅建試験の講師の想像なんか、ハズレることを祈ります。
※ 参考
特捜部では、重要なメールがパソコンから削除されたのは、内部通報者と信じていたライブドア関係者が、特捜部を裏切って会社側にいち早く知らせたため、ということを毎日新聞などに書かせています。
最初に投稿した日:2006年1月24日(火)
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