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話題の本を買い続けてる人の「あわれ」さ


『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』



2006年(平成18年)に書いたメッセージです。

このような雑文でも、文章作法のいくつかを念頭に書いているつもりです。
「起承転結」「5W1H」「傾向と対策」など…。

きょうは、書店で売られている話題の本の著者が意図しているであろう「傾向と対策」について述べてみます。

最近聞く話題に,
・ 勝ち組・負け組
・ 下流社会
・ 格差社会
・ ニート
・ ひきこもり
があります。
そこで、これらに関する本の出版がとても目立ちます。

いや逆です!

これらに関する本が出版されたから、それに引きづられて話題になった、というほうが正しいです。

「勝ち組・負け組」に関する本を読んでいて、私がまず感じるのは、「のぞき」趣味の人が多いなあ~ということです。

これらの本は、現在はこういう「傾向」です、と現況をのぞいて教えてくれます。
本の出版が先なので、著者が意図的に作りあげた「傾向」の匂いがプンプンしますが…。

いくら著者が作為しても、買う人がいなければ話題にならないから、やっぱり「のぞき」趣味の人が多いのかなあと思ってしまいます。
出版不況なのに、「勝ち組・負け組」を話題にした本は良く売れます。

次に私が感じるのは、「のぞき」に踊らされている人は「あわれ」だなあ~ということです。
なぜそう感じるかと言うと、これらの本には「対策」が示されていないのです。
示されていても、抽象的すぎて解決になりません。

「ニート」「ひきこもり」に関する本が数多く出版されている割には、彼ら・彼女らが減少してきたという話を一向に聞かないのは、これらの本が「傾向」すなわち「のぞき」に終始している証拠です。

意図的に作り出された「傾向」に踊らされ、具体的な「対策」を示されないまま話題の本を買い続けていく人の「あわれ」さ。
考えてしまいます!

宅建の参考書を買う人は、そんなことないですよね?


2006年05月09日(火)記
2023年12月01日(金)追記



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