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次がある


『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』



2010年(平成22年)に書いたメッセージです。

(1)

大多数の受験者は普段の生活に戻っていて、毎日幸せに過ごしていることでしょうが、ごく少数、そうじゃない人もいます。
私の計算では2万人くらいだと思います。

この2万人、私から見たら可哀想な人たちです。
「自分ではどうしようも出来ない事」を知りながら、合格ラインが気になって仕事等が手につかない人たちです。

(2)

そういう人たちには、毎年決まったパターンがあります。

「自分ではどうしようも出来ない事」を知りながら、それを否定する行動にでてしまう人たちです。

典型的には、神に「祈り」を捧げれば状況が変わると信じたくなってしまうような人たちです。

「どうか※※点でも合格させて下さい!」と神に祈るわけですね。

ふだん神を信じてない人でも、結構「祈り」を捧げちゃったりしてます。

(3)

神に「祈り」を捧げても、効果がないと言い切ることはできません。

ただ私は、「祈り」に効果があるためには二つの条件があると思ってます。
・第一に、そもそも神が存在していること
・第二に、その神が全能であること

第一も第二も、科学的には、肯定する根拠も否定する根拠もないです。

(4)

何かを肯定できる科学的根拠がないことは、とても不安です。
同じように、何かを否定できる科学的根拠がないことも、不安です。

(5)

そこで提案です。
上のような不安を打ち消して「安心立命」を得るためには、こう考えるべきでないでしょうか?

次がある

私たちは、いつかは死ぬと確信していながら、毎日を「のうのうと暮らして」います。

これは、私たちの脳のなかに「次がある」という安心立命の遺伝子が組み込まれているからです。

本来有限であるはずの人生を、安心立命の中に生きられるのは、「次がある」という誰もが持っている遺伝子のお陰だと考えるべきではないかと…。

「次がある」と信じているからこそ、われわれは「のうのうと暮らして」いることに罪悪感を感じつつも、しかし、「目の前の今を楽しんで」いられるのです。

2万人の人たちには、これも人生だということを分かって欲しくて、キーボードをたたいてみました。


2010年11月01日(月)記
2023年12月04日(月)追記



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