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ネット隆盛以前に"一生の蓄えを作った"


(1)迷物講師はノン・キャリア官僚の息子

私の父親は、旧制中学しか出ていないノン・キャリア官僚でしたが、努力の人でもありました。

その甲斐あってか、最後は、当時の大蔵省印刷局官報課長にまで昇りつめ、70歳で当時の勲四等旭日小綬章、死後は従四位を授けられました。

しかし、しかし…。
我が家には、いつも、お金が無かったみたいです。

八百屋の娘だった母親は、私が中学校にあがる頃まで、新宿伊勢丹の買物袋を作る内職をしてました。

俸給(給料)の遅配が絶対にない官僚なのに、母親が内職までせざるを得なかったのは、おそらく、子どもたちの教育費を最優先させた結果だったのだと思います。

そしてその動機は、ノン・キャリア官僚だった父親の"悔しさ"にあったと思うのです。

(2)父親の期待を裏切った迷物講師

長男だった私は、「東大に入る」ことを期待されてました。

日本で最初に出来た進学教室は「日本進学教室」という名前で、本部が東京の千駄ヶ谷にありました。

私は入室試験を受けて、小学校5年生でそこの「男子組」に入学を許可されました。

日本進学教室は実力別のクラスで、
 1. 国立二組
 2. 国立一組
 3. 慶応二組
 4. 慶応一組
 5. 男子組または女子組
の5段階編成でした。

国立二組は一番出来る子が入るクラス、男子組は一番出来ない子が入るクラスということです。
だから、私が入学を許可されたのは最低クラスでした。

小学校5年生当時の学力は、「90パーセントの確率で、大学入学時まで変わらない」というのが私の学説(?)です。

私の小学校時代は、6年間一度もクラス替えがなかったですが、常にクラスで一番の成績だったS君は、その後東大に行きました。そして、日本進学教室では国立二組でした。

私の弟も同じで、日本進学教室は国立二組、大学は東大です。

最低の男子組だった私が、その後どんな所に行ったかは、皆さまの想像にまかせることにしましょう(笑)。

いずれにしても、「東大に入る」という父親の期待を見事に裏切ったのは、間違いありません。

(3)話を戻します

話が脱線しちゃいましたが、そんな貧乏人の息子で、東大に入れなかった迷物講師が、どういう方法で、ネット隆盛以前に"一生の蓄えを作った"のか?

理由をひと言で書けば、自分が努力したからです!

貧乏人の息子なので、親の遺産なんて無きに等しいです。

いま宅建倶楽部の事務所として使っている古いマンションの部屋くらいが、親の遺産と言えるようなものです。

この事務所の部屋も、法律上は弟との共有なので(資産価値がほとんど無いので、まだ遺産分割もしてない!)、私は、やっぱり貧乏人の息子だと思います。

そんな貧乏人の息子が、ネット隆盛以前に"一生の蓄えを作った"時期は、いわゆる土地バブル崩壊後の1992年(平成4年)から2006年(平成18年)くらいまでの間です。

この時期は、知っている皆さまも多いと思いますが、私が某大手予備校の非常勤講師から独立して、宅建倶楽部を運営していた時期と一致します。

だから、ネット隆盛以前に"一生の蓄えを作った"方法は、宅建倶楽部の運営で大儲け出来たからです。

(4)ネット隆盛以後

私は、1998年(平成10年)の Windows 98 発売とほぼ同時に、宅建のWebサイトを作って、現在までやってますが、2007年(平成19年)くらいから2013年(平成25年)まで、宅建倶楽部の儲けは下降の一途をたどり、現在は一定の線で下げ止まっています。

だから私は、平成18年までが”ネット隆盛以前”、平成19年以降が”ネット隆盛以後”と振り分けてます。

そんなワケで、”ネット隆盛以後”は、宅建予備校は儲からなくなったなぁ~と感じてます。
理由は簡単。同業他社の乱立です!

宅建予備校乱立の理由も、簡単ですね。

司法試験・司法書士試験・行政書士試験に受かっても、昔と違って、食える保証が全然ないのです。

だから、下位資格とされる宅建に人材等が流れ落ちて来て、食うために、宅建を教える人(弁護士・司法書士・行政書士など)が、2007年(平成19年)以降激増したのです。

まあ、すべては簡単な経済原則ですね。
競争相手が増えれば、"儲けもその分減る"だけ!

(5)じゃなぜ宅建倶楽部を続けてるの?

ここまで情報をバラしてしまうと、"一生の蓄えを作った"人が、儲からなくなった宅建予備校を続けている理由は何なの?
という質問が来そうなので、それにお答えしときます。

「スタッフに給料をたくさん払う」ためです。
皆さまは、「迷物講師は何とやさしいの!」なんて思っちゃダメ!

なぜ 「…"スタッフに給料をたくさん払う"…」と思いますか?

それは、宅建倶楽部のスタッフ全員が他人じゃないからです。
時々X(旧ツイッター)に登場する、スタッフA・スタッフドレミ・スタッフミレドは、全員が親戚なんです!



2023年12月11日(月)記



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