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宅建試験最大の落とし穴

「宅建業法は満点(20問)とるぞ!」
「権利関係も満点(14問)とるぞ!」
というように、すべての試験は得点目標を設定してから挑戦しますよね。

得点目標の最大値は満点(宅建では50点)ですが、皆さんは満点を目標に学習・勉強しますか?
ほとんどの皆さんは、「それはチョット高すぎるよ!」と躊躇するでしょう。

じゃ、大体の安全圏とされる35点が目標ですか?
少し保険を掛けて、38点くらいに設定しておきますか?
いろいろ悩んじゃいますねぇ~(笑)。

連続3回「落選」の方から、こんなメールをもらいました。

・ 1年目は、しっかり宅建の学校(予備校)に通い3回受けた模擬試験(模試)も平均47点だった。
・ 2年目は、某社のCD講座による自宅学習をし、2回模試を受け2回とも46点だった。
・ 3年目は、インターネットで探したサイトで学習・勉強し、模試は3回受け平均47点だった。


皆さんは、どう感じるでしょうか?

模擬試験の点数がこんなにいいのに3回連続落選なんていう人がホントに存在するの?という疑問をまず抱くでしょうね

でもいるんですよ
というより意外に多いんです


私は宅建講師歴36年で、こういう人を何千人と見てきました。

模擬試験の点数がいいのに多数回受験に陥る最大の原因は得点目標を45点以上にしちゃうことです
これが私の分析
実は得点目標が高すぎるのは非常に危険なんです


何故危険なんでしょうか?

宅建試験は私でも満点が取れません。
準備しないで行けば、40点がいいとこでしょう。

だから、皆さんが45点以上を目標にしちゃうことは、考え方によっては「とても不遜な事!」です(笑)。
45点以上は一般受験者からみれば神の世界
神の世界なのでほとんどの人に無理が生じます
その無理こそが宅建試験最大の落とし穴なんですね


宅建試験の場合、500項目押さえれば40点とれます。
しかし、わずか5点差でも、45点とるには3000項目は押さえなければならないでしょう。5点上積みするのに6倍かかると思って下さい。
高校時代、90点超えるには、80点取る場合の何倍も苦労した経験をした人もいるでしょう。あれと同じです。

それだけじゃないですよ。

いわゆる基本抜けという、一番恐ろしい大津波が襲って来ます。
何かと言うと、多くの事を押さえようとするあまり、大切な基本を落としちゃう現象です。
本番では、基本抜けした人はまず通用しません。重箱の隅を突っつくことが多い模擬試験では通用しても…。

親友5人の電話番号を覚えるのは簡単だけど、クラス30人分のを全部覚えようとすると、5人の番号さえ忘れがちになるのと同じですね。

最近、宅建の塾。予備校の息がかかったと思われる関係者・工作員が、メルマガ・掲示板等で「量をこなす事も大切です」なんて言ってるようですが、そのまま鵜呑みにすることは非常に危険です。
基本抜けが特に恐ろしい!

そこで私からのメッセージ。

押さえるのは500項目。
単なる暗記じゃなく理解があれば、これで40点取れます。だから得点目標は40点が理想です。


2005年04月12日(火)記
2010年11月11日(木)追記
2021年03月13日(土)追記
2023年11月13日(月)追記



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