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法律の発想は二元論、三元論じゃないよ

コンピュータは、「あらゆる情報はビットの単位に分解できる」という発想から生まれました。
ビット(bit)っていうのは、「0」と「1」の最小単位のこと。
「ある」か「ない」かです。

法律の発想も非常に似ています。
最小単位はのように二元論になっています
複雑な三元論にはなっていません


これに関連して、私がとても残念に思っていることがあります。
三元論に立って法律の発想をしている人が多いのです。

宅建試験合格者・マンション管理士・行政書士にも相当います。
私だったら、こんな人には絶対相談料を払いませんね!

例えば、都市計画法の場所の話として、
全国は、
①都市計画区域
②準都市計画区域
③①と②の両区域外
の3つに分けられる、と発想している人がいたら、その人は三元論に立っています。

違います!
根本的に全国は
都市計画区域
都市計画区域外
の2つに分けられるだけ
です。
準都市計画区域は、都市計画区域外に含まれる特別な場所です。

媒介契約は、
①一般媒介契約
②専任媒介契約
③専属専任媒介契約
の3つに分けられる、とやはり三元論で発想する人がいます。

これも違います!
根本的に媒介契約は
一般媒介契約
専任媒介契約
の2つに分けられるだけ
です。
専属専任媒介契約は、専任媒介契約に含まれる特別な契約です。

法律は人間社会が前提になっているので、社会科学(価値=良し悪しを判断する学問)と呼ばれます。

人間社会には、
・善悪がある
・男と女がいる
・表と裏がある
・右派と左派がある
・守旧派と革新派がある
みんなシンプルな二元論を根本としているでしょ!

シンプル・イズ・ベストという、今では月並みになった言葉は、コンピュータならずとも、あらゆる人間社会を扱う分野での、これからのキーワードになります。

三元論で宅建試験等に合格した人は暗記型に多いです。
その努力には、しかし敬意を表せざるを得ません。
さぞかし大変だったでしょう。


2005年10月01日(土)記
2023年11月13日(月)追記



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