(1)情報処理のされ方
一般に情報は、
【目で見る】
【耳で聴く】
【体感する】
の三つで処理されます。
われわれは、
【目で見る】
【耳で聴く】
【体感する】
の三つを適当に組み合わせて、毎日いろいろな情報を処理しています。
ただこの三つは、人によって得意なパターンがあります。
【目で見る】のが得意な人
【耳で聴く】のが得意な人
【体感する】のが得意な人
に分かれます。
全部が同じくらい得意な人は、まずいないでしょう。
(2)情報を【目で見る】のが得意な人
日本人に圧倒的に多いのは、情報を【目で見る】のが得意なタイプです。
「人と話す時は相手の目を見なさい!」なんて注意する上司・親・先生が多いですが、これは、注意する上司・親・先生が情報を【目で見る】のが得意な証拠です。
そして、【目で見る】のが得意なタイプは、情報処理のスピードが早いです。
車やバイクの運転が得意な皆さんは、納得して頂けると思います。
【目で見る】情報処理が遅かったら、すぐに事故を起こしちゃいますよね。
(3)宅建合格に有利なタイプは?
皆さんは、情報を【目で見る】のが得意なタイプは、情報処理のスピードも早いので、宅建合格に有利だと思うでしょ?
でも、これは違います。
情報を【目で見る】のが得意なタイプは、宅建合格に一番不利です。
【目で見る】のが得意なタイプは、情報処理のスピードの早さがガンになるからです。
そもそも宅建合格には「物を考える力」が必要です。
これは、言い換えれば「じっくり味わう」力が必要ということです。
なぜそうなるんだ?
「じっくり味わう」ことが、物を考えることに他ならないからです。
情報処理のスピードの早さは、「じっくり味わう」ことの正反対に位置するのです。
(4)対策
情報を【目で見る】のが得意なタイプは、宅建合格に一番不利だとすれば大変です。
次のような対策を早めに立てて下さい。
(イ)【耳で聴く】タイプの情報処理を強化する
情報を【耳で聴く】のが得意な人は、上司・親・先生から、「人と話す時は相手の目を見なさい!」なんて注意されちゃうタイプです。
一見、コミュニケーション能力に欠けている人のようですが、私に言わせれば、とんでもないです。
宅建合格に非常に有利なタイプです。
情報を【耳で聴く】のが得意な人は、情報に一生懸命耳を傾けようとするあまり、どうしても目線が下になります。
それで、上司・親・先生から注意されちゃうだけ…。
情報を「じっくり味わう」タイプだからこそ、目線が下になるのです。
情報を【耳で聴く】タイプの情報処理の仕方を少し挙げると、次のようになります。。
参考書を自分で棒読みして、携帯音楽プレーヤー等に録音して持ち歩き、それを「じっくり味わう」。 御自分の声がアナウンサーのように美声である必要なんか無いです。
(ロ)【体感する】タイプの情報処理を強化する
情報を【体感する】のが得意なタイプは、スポーツ経験者に多いです。
一見、スポーツと宅建の勉強は無関係なようですが、私に言わせれば、とんでもないです。
情報を【耳で聴く】のが得意な人と同じくらい、宅建合格に有利なタイプです。
情報を【体感する】のが得意な人は、自分で実際にやってみなければ納得できません。
これは、宅建の勉強では「早く問題(過去問)に触れたくなる」タイプです。
こういう人は、抽象的な理屈より具体的な情報を信用するので、問題が出来てナンボ!の宅建試験にはとても有利です。
だから、情報を【目で見る】のが得意な人は、【体感する】タイプの情報処理を強化すべきです。
具体的には、参考書を読みっぱなしにせず、一日少しでもいいから、その日読んだことに関する過去問に必ず触れてみることが、【体感する】タイプの情報処理の強化につながります。
平成20年9月24日(水)記
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