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宅建は「頭のいい人」が合格する

最後に更新した日:2021年03月13日(土)

(1)イントロ

「頭のいい人」とは、学校の成績が良かったとか、そういう事じゃないです。

第1条件…自分で物を考えられる
第2条件…その考えがブレてない

この2つの条件を両方備えている人を、「頭のいい人」と呼びます。

(2)第1条件…自分で物を考えられる

現代社会で、これを備えていない人は、まずいないでしょう。宅建試験を受けようとするくらいの人は、全員が「自分で物を考えられる」人だと思います。

(3)第2条件…その考えがブレてない

自分で物を考えられるとしても、「その考えがブレてる」人は、結構大勢いるのではないかと心配してます。

(4)自分の考えがブレるとは…

いろいろなブレ方がありますが、一番多いのが「論理飛躍」です。
簡単に言うと、「だから」の部分がおかしい人が「論理飛躍」人間です。

(イ) 例1

死に物狂いで勉強する。だから私は宅建に合格する。

これは、宅建受験者の皆さんが一番おちいりやすい論理飛躍です。

死に物狂いで勉強した方が合格しやすいだけで、「だから」で結んじゃ、論理飛躍です。

私は、自分の限界まで勉強したのに不合格だった人を何千人も知ってます。

現代は太平洋戦争末期じゃないです。
「竹やり戦法」の本土決戦じゃ、あまり「頭のいい人」とは言えません。

(ロ) 例2

すごく理解しやすい参考書で勉強してる。だから私は宅建に合格する。

これも、宅建受験者の皆さんが結構おちいりやすい論理飛躍です。

理解しやすい参考書で勉強したほうが合格しやすいだけで、「だから」で結んじゃ、やっぱり論理飛躍になっちゃいます。

参考書が理解しやすいのは、実は当然なんです。
合否は、そこから先の話です。

理解しやすい参考書で勉強してると思っている人が百人いたとしても、その半分以上が不合格になるのが宅建試験です。

これは、私が毎年何人もの受講者から言われる事です。
「先生の教材は理解しやすかったのですが不合格でした!」

(5)対策

「だから」の部分がブレることなく「論理飛躍」にならない対策を書いておきます。

(イ)逆算する

宅建に合格するには、10月の第3日曜日に行われる本試験で「合格点」をとればいいのです。こんな事当然ですね。

今までの合格基準点の最高は実質37点(令和2年度10月実施試験)なので、ちょっと保険を掛けて、次回の本試験で38点とることにします。

だから合格するには、A4判のわら半紙みたいな悪い紙に印刷された問題文の正誤を、1時間50分以内に判断して、38点以上の正解をはじき出さなければなりません(10分はマークシートに転記する時間を想定)。

こう書けば、
理解しやすい参考書で勉強してる。「だから」私は宅建に合格する。
というフレーズがいかに論理飛躍であるか、理解して頂けると思います。

目標はあくまで、
「A4判のわら半紙みたいな悪い紙に印刷された問題文の正誤を、1時間50分以内に判断して、38点以上の正解をはじき出す」ことです!

この目標から、この記事を読んでるすべての宅建受験者の皆さんは、現在の御自分の状況を逆算するのです。

これが近代戦の戦いかたであり、「竹やり戦法」の比じゃない効果が現われるでしょう。

(ロ)逆算の具体例-1

十人十色、千差万別、百人百様、宅建受験者の環境はさまざまなので、一つの例として読んで下さい。

1.
目標は、
「A4判のわら半紙みたいな悪い紙に印刷された問題文の正誤を、1時間50分以内に判断して、38点以上の正解をはじき出す」ことです!

2.
つまり、
宅建の勉強はパソコン等のデジタルで行えても、38点以上の正解をはじき出さす手段は、アナログそのものです。
宅建はパソコンで行われる試験じゃないです。

3.
そうなると、
10月の本試験には、すべての知識を「印刷物を使った出力」に合わせる必要があります。

4.
すると、
例えば理解しやすい参考書で勉強してる事と、すべての知識を「印刷物を使った出力」に合わせる事との間には、まだ相当の開きを感じる受験者が結構いることでしょう。

5.
夏になったら各予備校が公開模試を行います。
それを利用して上の開きを埋めるのも手でしょう。

6.
それじゃ間に合わないと考える人も多いでしょう。
何事も習慣なので、春になったら「印刷物を使った出力」に合わせた勉強をしようとする人ですね。
そういう人は、知識のインプットと必ず並行させてアウトプット(印刷物での問題練習)をしようとするかもしれません。

(ハ)逆算の具体例-2

1.
目標は、
「A4判のわら半紙みたいな悪い紙に印刷された問題文の正誤を、1時間50分以内に判断して、38点以上の正解をはじき出す」ことです!

2.
つまり、
宅建に合格するには満点をとる必要はなく、24パーセント(12題)間違えても大丈夫なのです。

3.
このように逆算すると、
参考書に書いてある全部の事を勉強しようとするのは、時間の無駄かも知れないと思う人が結構いるでしょう。

4.
だとすると、「出来なくても落ちない問題」はとりあえず無視して、「出来ないと命取りになる基本問題」を最優先させるべきではないか。
そう考える人もかなり多いと思います。

5.
ならば、「出来なくても落ちない問題」と「出来ないと命取りになる基本問題」の差を勉強できる所はないか、となるでしょう。

6.
有ります!
私のサイトがそうです。
そもそも私は、「出来なくても落ちない問題」は完全に無視してます。

(6)これでオシマイ

最後は独断が入っちゃったかも知れませんが、私が言いたかった、タイトルの「宅建は『頭のいい人』が合格する」という趣旨が、少しでも理解して頂けたら幸いです。

この原稿を更新している2021年初頭、世間は新型コロナウイルスで大騒ぎしています。

でも頑張るんです。
マスコミやネット上に流れている「トンデモ情報」に流されることなく、自分で物を考え、その考えがブレないように、頑張るんですヨ!

最初に投稿した日:2009年04月09日(木) 


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