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宅建の勉強は、すればするほど知らないことが増える

(1)

不安が生じるのは、勉強している証拠ですよ!

合格する人は、勉強してるのが当たり前なので、合格圏内にいる受験者はそのほとんどが不安を抱えています

(2)

皆さんは、勉強というのは「すればするほど、知らないことが減る」と思っているでしょ?
でも、法律の勉強に、これは当てはまりません。

法律の勉強はすればするほど知らないことが増えるのです

(3)

私たちが中学や高校時代にやっていた勉強は、機械的な丸暗記が結構幅をきかせていましたね。
勉強の対象が機械的な丸暗記であれば、「すればするほど、知らないことが減る」のは当然です。

でも法律の勉強は機械的な丸暗記じゃなく意味のある学習です
意味のある学習では、「すればするほど知らないことが増えるのです


(4)

例えば、物権の所を勉強したとします。
参考書には、「物権とは、物を直接・排他的に支配できる権利である」と書いてありました。

その場合、法律は意味のある学習なので、

・ 「物」って何だろう?
・ 「直接」ってどういう事?
・ 「排他的」の具体例は?
・ 「権利」って何?


などと、疑問がどんどん増えて行きます。

それらの疑問を解決できた人には、さらに、物権は債権とどう違うの? という新たな疑問が生じてくるでしょう。

それを解決できたとしても、借家権は債権とされているのに排他性があるのはなぜ? と、また疑問が生じてきます。

さらに疑問は続きます。

そもそも、民法が物権と債権に分けているのはなぜだろう? と。

このように意味のある学習ではすればするほど知らないことが増えるのです

(5)

意味のある学習では、すればするほど、知らないことが増えるので、どこかで見切りをつけて下さい。
法律の入門資格である宅建では、なおさらです。

ここを履き違えると、商業主義の餌食になりやすく、「先がない」「合格しにくい」「何年も受ける」、という事になります。 まじめな受験者ほど、陥りやすい傾向です。

(6)

不安を抱えている受験者の皆さん。

一つの事にこだわっちゃダメ。
どこかで「見切り」をつけ、3ヵ月ですべての知識を全部見直せるような勉強をして下さい。

きょうのメッセージで、一人でも多くの「まじめな受験者」の不安を解消できれば、幸いです。


2009年10月09日(金)記
2023年11月11日(土)追記



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