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楽に合格する話
ゴロ合わせの名人講師がする説教
(1)
私は宅建の非常勤講師と掛け持ちで司法試験を受けてたことがありますが、宅建と同様に、過去問をやっておく事はとても重要でした。
司法試験の場合は、口述式・論文式・択一式の過去問集が出回っていたのですが、私が一番悩んだのは択一式でした。
ま、宅建受験者の皆さんと同じですよ。
(2)
昭和40年代に流行した憲法の択一式過去問に、こんなのが有りました。
次の人権規定のうち、一番新しいものはどれか。
1ワイマール憲法
2 スターリン憲法
3 ジェノサイド条約
4 世界人権宣言
5 ボン基本法
(3)
高校時代に社会科が得意だった人、あるいは大学で憲法を学んだ人でも、なかなかこの問題には正解できないでしょうね。
第二次世界大戦後に出来た上記3・4・5の新旧関係が、まず出てこないからです。
ジェノサイド条約と世界人権宣言の採択日なんか、一日差しかありません。
(4)
でも、年代順のゴロ合わせを作っておくと、こんな問題は10秒で解けてしまったのです。
じゃ、そのゴロ合わせを紹介します。
★ ワイロで スタれた 日本は サイド 世界へ ボンと出る ★
上の問題の赤い字の部分と対応させれば分かりますよね。
そうすると、上の問題の正解は5の「ボン基本法」となるのです
ちなみに、このゴロ合わせの著作権者は私です。
この他にも、百以上の司法試験用のゴロ合わせを作りましたが、今でも結構使われているものがあって光栄です[司法試験用の著作権は一切放棄してます]。
(5)
せっかくなので、皆さんの一般教養を高めるために、20世紀の有名な人権規定が制定・採択・公布された年を、次に書いておきます。
ワイマール憲法
…1919年
スターリン憲法
…1936年
日本国憲法
…1946年
ジェノサイド条約(集団殺害罪の防止および処罰に関する条約)
…1948年12月9日
世界人権宣言
…1948年12月10日
ボン基本法(東西ドイツ統一後も使われている現在のドイツ憲法)
…1949年
(6)
迷物講師はゴロ合わせの名人だということが、少し理解できましたか?(笑)
その名人が、宅建試験に関してはまったく逆の事を書いているのが、次の記事です。ぜひ御一読を…。まだ間に合うかも知れません!
丸暗記やゴロあわせ(語呂合わせ)がダメな理由
平成22年8月26日(木)記
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