(1)
圧着式ハガキによる受験票(今年は藤色)は、すでに皆さまのお手元にあるはずです。
いよいよ平成24年度宅建試験が、迫って来ましたね。
そこで、皆さまの不安を払拭するかも知れない記事を書いて、今年のハナムケにしたいと思います。
(2)トイレに行くのは自由
皆さまの受験票には赤い字で、「試験終了時まで、途中退出はできません」と書いてあります。
この文章によって、毎年、トイレにも行けないのでは? と心配する方が出てきます。
でも心配はいりません。トイレに行くのは自由です。
トイレに行っても、男女問わず、「ボックスの扉を開けっ放しにしておけ!」なんて指示されることもないです。
そんなことしたら憲法違反になっちゃうからです。
日本国憲法は、「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。」と書いてあります。
トイレにも行かせない、行かせても「ボックスの扉を開けっ放しにしておけ!」なんて指示したら、「その意に反する苦役に服させられない。」という部分に反しちゃうのです(日本国憲法第18条)。
だからトイレには堂々と行きましょう。
行きたくなったら、黙って手をあげると、試験監督員または監督補助員が皆さまの席にやって来るので、小さな声(または筆談)で「トイレ」と知らせれば、最寄のトイレまで案内してくれます。
(3)試験監督員または監督補助員ってどんな人?
試験監督員は、皆さまが受験する教室等の中央に立って色々説明する人ですが、大体が不動産屋さん(社長とか幹部社員)です。
怖い顔をしているように見えますが、それは、試験を厳粛に進行させるための演技であり、普通のおじさん・おばさんです。営業系の人が多いので、元々は人なつっこく、礼を尽くして話せば、ちゃんと常識が通じる人たちです。
監督補助員はアルバイトです。会場が大学であれば、そこの学生がほとんどのようです。日当は1万円前後だと聞いてます。
10月の第三日曜日は、いろいろな行事が重なる時期です。また、宅建業界は日曜日が休日とは限りません。そのため試験実施機関は、試験監督員や監督補助員の確保に毎年苦労しているそうです。
なお、各試験会場には「総括試験監督員」(大体が不動産屋さん)という人も詰めていて、体調不良者に、救急車を要請したり、別室で休養をとらせる措置を講じたり、大地震の時にどう避難させるかの権限を行使します。
今年は、全国で1万数千人の総括試験監督員・試験監督員・監督補助員が、皆さまの受験を安全でスムースなものにするお手伝いをしてくれるでしょう。
皆さまは犯罪者ではなく、お客さまなのです!
(4)
じゃ最後の最後まで、1点でも余計ムシリとれるよう頑張って下さい!
平成24年10月19日(金)記