私は基本的に独学推進派(1)
宅建は択一試験です。
択一に合格するには、問題文を読んでそれを理解するチカラがあればいいです。
つまり「読解力」があればOK。
論文試験のように、文章を書く能力など問われません。
わが国は発展途上国じゃないです。
宅建に合格するための「読解力」がない人なんて、受験者の半分もいません。
せいぜい30~40パーセントくらいです。
長年の経験から言えます。
このように思うので、迷物講師は基本的に独学推進派です。
受験者の60~70パーセントは独学で行ける! と思っています。
したがって、
私が作っている有料の教材は、読解力がないと思われる30~40パーセントの受験者を主な対象にしています。有料教材の対象者は、いわば少数派です。
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私は基本的に独学推進派(2)
私の有料教材は、読解力がないと思われる少数派を主な対象にしていますが、読解力がないと思われる人のほぼ全員は勉強の習慣がないです。
そして、「勉強の習慣がない」人には2つの型があります。
(1)昔から勉強の習慣がない人
急に勉強しようと思ってもハンディがあるのは当然でしょう。
私も高校の半ばくらいまでは、勉強の習慣など全然なかったです。
(2)最近仕事等が忙しい人
むかし勉強の習慣があった人でも、仕事等で勉強から遠ざかっている時間が長くなるにつれ、読解力が落ちてくるのは、一般に知られている通りです。
ところで、
「勉強の習慣がない」人はどういう行動を取りやすいのでしょうか?
本能(心の奥に潜んでいる欲望)が理性に勝ってしまう行動を取りやすいです。
誰でも資格試験に挑戦する場合、本能は何かというと、「努力しないで済ませたい!」です。
苦労を避ける行動に出てしまうのは、人間も動物である証拠、動物本能なのです。
理性では、「一生懸命努力して合格するぞ!」ですが、勉強の習慣がない人ほど、「努力しないで済ませたい!」という本能に負けやすいのです。
教材を売る側は、その人間心理のギャップを突いて来ます。
宅建教材には「楽」を副題とするものが多いのは、そのためです。
私は基本的に独学推進派(3)
人間心理のギャップは動物本能に根ざしているだけに厄介です。
私も司法試験の勉強をしている時は、ずいぶん「楽」を副題とする教材を買わされました。
「楽」な勉強で合格できる人も確かにいます。
かくいう私は、10日しか勉強しないで宅建に合格しました。
一日12時間は勉強して、昭和60年に自己採点48点で合格しました。合格率は今と同じ約15パーセントでした。
10日で済んだのは、当時奥さんに食わせてもらっていたからです。
48点も取れたのは、司法試験の民法を徹底的にやっていたから…。
当時はイザとなれば一日16時間でも勉強できたので、12時間はそれほどでもなかったです。
私の例は極端だとしても、
現役の司法書士・行政書士で、今年宅建を受ける人もいます。
企業の中枢で普段法律的な仕事をしている受験者も多いです。
勉強の習慣が比較的ある現役の大学生も相当受けます。
「勉強の習慣がない」少数派は、そのような人達と競争しなければなりません。
それなのに、ほぼ全部の予備校は、受験者の読解力・理解力を「一律なもの」と想定して、教材を開発・作成してます。
「勉強の習慣がない」人は念頭にないです。
そんなこと考えていたら商売にならない、と思っているのでしょうか?
「勉強の習慣がない」人は無視される傾向が強いので、それじゃダメと思って作ったのが、私の有料教材です。
「勉強の習慣がない」人のために、音声教材では、法律を面白く思ってもらうことから話を始めます。
受講者として想定しているのは、勉強の習慣など全然なかった、高校時代の私のような人です。
そういう人が分からないと思ったら、普通の漢字の読み方からでも説明します。
仕事等が忙しいのが原因で「勉強の習慣がない」人には、電車の中・家事をしながら等、コマ切れの時間を有効に活用すべきなので、音声教材は「ながら勉強」にも向くよう、
・ 印刷物を手元に置かなくても理解できる
・ ゆっくり話す
・ 間(ま)を重視する
を旨に吹き込んでいます。
上のようなことをすると、宅建の通信講座の場合は、全科目で音声教材の録音時間が最低100時間は必要になるはずです。
立て板に水のように話せば、録音時間を減らすのは簡単ですが、そうはできません。
理想は120時間くらいかな(笑)。
なお、一部誤解があるようですが、細かい話をするために大量の音声教材が付いているんじゃないです。
有料だからといって、合否に全然影響しない細かい知識は、話さない主義です。
受講者を混乱させるのがコワイからです。
書いていることが、「私は基本的に独学推進派」というタイトルとだいぶ違ってきちゃっいました。そこで無理にマトメちゃいます。
勉強の習慣があり、読解力に自信がある多数派は、私の有料講座なんか買っちゃダメ。
他の予備校の世話になるのも、お金の無駄です(会場受験の模擬試験を除く)。
勉強の習慣がある人でも、時々、「予備校の世話になろうかなぁ…」という誘惑・弱気にかられることがあるでしょう。
そんな時は、「孤独・単調な作業から逃げる言い訳を作りつつある自分」に、甘えの心がないか、もう一度見直してみましょう!
2006年04月25日(火)記
2021年10月19日(火)追記
2023年11月05日(日)追記
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