過去問を本格的に始める人が増えてきましたが、出来が悪くて落ち込んでいる人も多いことでしょう。
でも大丈夫。
まあ、私の言うことを聞いてチョーダイ。
夏の時期に、何も見ないで過去問を解いても、いい点がとれないのは当たり前です。
いい点がとれるようになるには、方法があります。
最初は、解説を読みながら過去問を「やる」のです。
何も見ないで「解く」のではダメ。
そもそも、
知識を少しインプットしたくらいで、いい点がとれるほうが、おかしい。
そういう人は特別な人です。
これから先は、普通の人に向けた話をします。
最初のうち、解説を見ながら過去問を「やる」と、まず、誤りの肢が分かるようになります。
ちょっと我慢して、同じような引っ掛けに複数出くわすと、誤りの肢の印象がだいぶ定着してきます。
次の段階では、正しい肢が分かるようになります。
正しい肢であるためには、多くの関門をクリアーしなければならないので、正しい肢は、誤りの肢を理解するより難しいです。
でも慣れてくると、その肢が正しい理由をちゃんと複数言えるようになってきます。
解説を見ながら過去問を「やる」と、
・まず誤りの肢が分かるようになる
・次に正しい肢が分かるようになる
と、頭の中が進化してくるわけです。
答を覚えてしまっても何ら支障ないです。 応用力(今年の本試験に対応できるチカラ)は、ちゃんと付いています。
このように進化してきた自分の頭も、ちょっと油断すると逆戻りになるから注意です。
解説を見ながら過去問を「やる」作業は、できるだけ「短期集中」で行いましょう。
でないと、せっかくの進化が台無しになります。
夏の時期、「尻に火が付いて来た」「ワラにもすがりたい」と思い始めた人は、逆にチャンスです。
「尻」「ワラ」は、いかにも短期集中になじむ言葉ですもんね!
多くの宅建受験者は、知識を少しインプットしただけで、何も見ないでいきなり過去問を解きます。 そして、いつまでも出来が悪くて落ち込んでいます。
でも今日の記事に書いた通りにやれば、案外早い時期に、いい点がとれるようになってきます。
繰り返しますが、答を覚えてしまっても何ら支障はないです。応用力も、ちゃんと付いています。
平成18年7月25日(火)記
私が「解説を見ながら過去問をやろう」と提唱すると、「最初から答が分かっていて記憶に定着するの?」と反論する人が、必ず出てきます。
反論する人の根底には、「記憶は間違えること(恥をかくこと)で定着する」という信念があるようです。
「勉強=子ども時代の受験勉強=退屈な知識の暗記」という経歴をたどってきた人が、そういう信念を持ちやすいです。
でも法律の勉強はですね、
「退屈な知識の暗記」というネガティブな信念を持ったままだと、宅建にも不利だし、ステップアップも望めません。
法律の勉強は「感動を先行させる」ものなんです。
「あっ、そういうことだったのか!」という感動のお陰で、イヤでもその知識が記憶として定着するのが、法律の勉強の王道なんですね。
間違えることで記憶に定着させるなんていうネガティブな信念は、早く断ち切ったほうがいいですよ。人間、1ヶ月もすれば変われますから。
まだ間に合いますから…。
平成21年9月14日(月)追記