宅建試験の合格と集中力

さいきん将棋棋士の谷川浩司さんが、「構想力」(角川oneテーマ21)という本を出しました。

一般ビジネスに通じるヒントも多いので、すでに買った人がいるかもしれませんね。

「構想」とは戦略やプランと同義であり、「何か物事を成し遂げようとしたとき、どうすれば最終的な目標に最短でたどり着くことができるか、置かれた状況やさまざまな条件を考慮しながら、そのための方法と具体的な手順を導き出し、組み立てていくこと」、と谷川さんは定義づけています。

宅建試験の勉強に引き直せば、
「合格しようとしたとき、どうすれば最短でたどり着くことができるか、置かれた状況やさまざまな条件を考慮しながら、合格のための方法と具体的な手順を導き出し、組み立てていくこと」、となるでしょう。

この構想(戦略・プラン)は、当然、教材選びの段階から関係してきます。

ところでこの本、私には意外な記述がありました。

ひとつのことに集中しすぎるとかえって構想の幅を狭めてしまうこともあるという部分です(同書101ページ)。

プロの将棋指しは「集中がすべて」、と私は思ってたんですが…。

宅建合格にも何がしかの「集中力」は必要ですが、集中しすぎるのはやっぱり良くないですね。

どこか一箇所に集中しすぎると、「全体を見渡す」ことが出来なくなっちゃいます。

全体的な視点を見失うことで失敗する受験者は、皆さんが思っているより多いですよ。

真面目で几帳面な人に多いです。
一番損なタイプかもしれません。

少年サッカーのコーチは「周りを良く見ろ!」と子供達にアドバイスします。

会社の上司は「場の空気を読め!」と部下に言うことが多いように思います。

私は「木を見て森を見ずはダメ!」と受講者に良く話します。

みんな、
「ひとつのことに集中しすぎると、かえって構想の幅を狭めてしまうこともある」ということと同じ意味だと思いますが、皆さんはどう考えますか?

なお谷川さんの本は、私が買ったものではなく、サラリーマン1年生の息子から借りたものです。

「使用貸借は、当事者の一方が無償で使用及び収益をした後に返還をすることを約して、相手方(息子)からあるを受け取ることによってその効力を生ずる。」  使用貸借契約(民法593条)っていうわけです(笑)。

平成19年11月13日(火)記


上の使用貸借契約の条文(民法593条)は、令和2年の民法改正で、「使用貸借は、当事者の一方がある物を引き渡すことを約し、相手方がその受け取った物について無償で使用及び収益をして契約が終了したときに返還することを約することによってその効力を生ずる」というようになりました。
令和2年の改正で、「使用貸借は要物契約から諾成契約に改められた」ということです。
現代社会では親族などの情の関係だけでなく、経済的取引の一環として使用貸借が行われる(例:従業員に社員寮を無償で貸す)ことが多くなり、目的物を引き渡すまで契約上の義務を生じない旧制度(要物契約)では実務の要請に合わないので、諾成契約に改められたのです。

令和 3年10月19日(火)追記



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