見て、読んで、聴いてもらってナンボ

(1)

私は、しょせん宅建講師。
普段エラそうに講釈たれていても、たかが普通のオジサンです。

家族もいるし心配性だし…。

そんな普通のオジサンが、なぜこんなブログを続けているかと言うと、多くの方のご想像通り…。

仕事のためです。

どこの馬の骨かわからない普通のオジサンなので、せめて宅建試験に関連することだけは、私の意見に「注目」してもらいたいのです。

(2)

注目してもらうため、こんな駄文にもワケが分からないタイトルをつけることがあります。

「見て、読んで、聴いてもらってナンボ」なんていう題名、自分でも変な感じがしますよ。

(3)

ところで、テレビ・新聞等のマスコミも「見て、読んで、聴いてもらってナンボ」の世界で生きているわけですから、その点では私と同じ穴のムジナ。

なんか自分が大きくなった気がします。
逆にいえば、マスコミが小さくなったと感じることも多くなりました。

いずれにしても気持いいです。

(4)

今日の本題はこれから…。

「見て、読んで、聴いてもらってナンボ」のマスコミ報道で、私が最近一番期待してしまったのは、万能細胞の話でした。

目とか耳とか心臓に枝分かれする前の「幹」となる細胞を「幹細胞」というらしいですが、これまで幹細胞といえばヒトの受精卵しかありませんでした。

受精卵を操作すれば、理論的には、新しい目・耳・心臓などを再生できます。

でも、成長して一人前の人間になる可能性が高い受精卵から、その可能性を奪うのは殺人行為に等しいという理由で、今までは再生医療の研究が制限されていました。

ところが、今度マスコミが報道した万能細胞という名の「幹細胞」は、ヒトの受精卵から作るのではなく、顔から採った皮膚細胞から出来てしまいます。

皮膚細胞に4つの遺伝子を組み入れれば、新しい目・耳・心臓などを再生できるということで、大々的に報道されたわけです。

(5)

しかし、万能細胞が出現しても、すぐに新しい目・耳・心臓などを再生できる時代が来るわけではありません。

過度の期待は禁物です。
せいぜい夢を見るにとどめましょう。

・ 組入れた遺伝子と他の遺伝子との相性
・ 万能細胞と他に何十億とある細胞との関係
・ 臨床試験
など、越えるべきハードルはまだまだうんとあります。

そもそも万能細胞を作った学者自身(京都大学山中教授)われわれが生きているうちに再生医療が実現することはないと考えていることをひょんな所から知って愕然としました。

マスコミは、こういうマイナーな面は意図的に隠します(ほんの一部の良心的な所を除く)。

「見て、読んで、聴いてもらってナンボ」のマスコミ報道では、世間に「注目」してもらわないと、そもそも商売にならないからでしょう。

マスコミと言っても、普通のオジサンである迷物講師と何ら変らない傾向を内に秘めている例でした。

あ~あ、期待して損しちゃった!

平成20年2月5日(火)記



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