(1)
宅建は相対評価の試験(純粋な競争試験)です。
受験者の15パーセント前後に合格ラインが設定されていて、たとえ全問題の8割を正解しても(一般受験者で40点取ったとしても)、それが受験者の15パーセント前後に及んでいなければ、確実に落ちます。
(2)
想像してみて下さい!
世の中に宅建の参考書が一種類しかなくて、それを有名な大手予備校が総力を上げて作っていたとします。
宅建が相対評価の試験である以上、その参考書を使った人の合格率は、本試験の合格率と一致します。
(3)
想像してみて下さい!
宅建を受験する人が、全員東大卒だとします。
宅建が相対評価の試験である以上、その東大を出た人の合格率も、本試験の合格率と完全に一致します。
(4)
宅建が絶対評価の試験(例えば35点以上取れば絶対に合格できる試験)だったら、どんなに楽かと、講座を運営している私は、いつも考えてしまいます。
と同時に、合格率を誇大表示する講座や講師に出会うと、同じ業界人として恥ずかしさを禁じえません。
金・金・金の商業主義も理解できますが、宅建試験からは、もはや「教育の残り香」さえも消え失せてしまったのでしょうか?