1996年(平成8年)に68歳で亡くなった、渥美清さん主演の「国民的人情喜劇」寅さんシリーズ「男はつらいよ お帰り 寅さん」が、2019年12月に公開されましたね。
宅建倶楽部の「常勤スタッフ全員」(A・ドレミ・ミレド)と、一緒に観てきました。
最新の画像処理技術ってすごいですね。
以上を枕として、宅建試験のその他の分野から「建物の知識」をチョット講義してみます。
(1)
平成23年度【問50】に、こんな問題が出ました。
・ トラス式構造は、細長い部材を三角形に組み合わせた構成の構造である。(肢2)…答はマル
・ ラーメン構造は、柱とはりを組み合わせた直方体で構成する骨組である。(肢1)…答はマル
・ アーチ式構造は、スポーツ施設のような大空間を構成するには適していない構造である。(肢3)…答はバツ
(2)
上の問題は、建築の専門用語である「トラス」「ラーメン」「アーチ」の意味が分からないと、歯が立ちません。
・ トラスは、骨組を「三角形」に組む形式(細長い部材を三角形に組み合わせた構成の構造)です。
・ ラーメンは、骨組を「四角形」(直方体)に組む形式(柱とはりを組み合わせた直方体で構成する骨組)です。これはドイツ語であり、食べるラーメンじゃない!
・ アーチは、骨組を「アーチ」状(円弧状)に組む形式です。
(3)
平成23年度の本試験が終わった直後、多くの人は、上の【問50】を新作問題だと思い込みました。
それが原因で、「だから、最近の宅建は過去問だけやっていたんじゃ1~2点差で落ちるんだよ!」、というガセ情報を信じる受験者が増えました。
しかし、今でも宅建は過去問を理解していれば十分に合格できます。
しかも、上の【問50】、実はそっくりの過去問があるんですよ!
昭和51年度(1976年度)【問1】(肢4)…答はマル
鉄骨構造に関し、骨組みの形式としては、おもにトラス、ラーメン、アーチの形式が用いられる。
「過去問は最近の10年分をやっておけば十分!」という予備校等は多いですが、そういう情報も眉唾(まゆつば)と思ったほうがいいようです。
(4)
ま、今日のところは、「トラス」「ラーメン」「アーチ」を御自分の頭に印象付けるために、トラ(寅)さんがラーメン食べてアーチ(熱ッチ)、とでも語呂合わせしといて下さい。