予備校側から見た統計問題対策

(1)昭和63年(1988年)から平成10年(1998年)まで

宅建試験では、昭和63年に不動産の統計問題が初めて出題されました。
それから、平成2年と平成4年を除いて、平成23年(2011年)まで統計問題が毎年必ず1問出題されています。

昭和63年から平成10年までの時期、ネットはあまり発達していませんでした。
何しろアメリカで google が創業したのが平成10年ですからね。

そんなワケで、統計問題対策は当時の予備校にとっては強力な客寄せパンダでした。

私も、有料講座受講者のかたに限定して、統計問題の対策を教えていました。

(2)平成11年(1999年)から平成15年(2003年)まで

大手予備校を除くと、現在でも生き残っている宅建試験関連のHPで、一番古くからやっているのは宅建の迷物図書館です(開館は平成10年12月)。

平成11年頃からは、大手予備校に属していない講師等のHP立ち上げが目立つようになってきました。

これに火が付いたのは、平成13年度(2001年度)の本試験が終了した直後です。

平成13年度【問 45】に対する「大手予備校の解答に異議を唱える講師等」が、自サイト・2ちゃんねる・yahoo掲示板等に書き込んでからです。

主犯は迷物講師
当時の扇千景(おうぎ・ちかげ)国土交通大臣の秘書をも巻き込んで騒ぎを起こしました。

この騒動で迷物講師の名が知れるようになると同時に、いろいろな人から恨まれもしたと思います。

その頃からでしょうか?

名指しこそされませんでしたが、アンチ迷物を標榜している事が明らかなTN氏本名の頭文字ですが本名は、いまでも名乗っていませんが、大手予備校顔負けの宅建情報を「これでもか・これでもか」とインターネットに流し始めたのは…。

統計問題対策についても、すごく詳しい情報を提供していました。

このような情報の垂れ流しに一番脅威を感じたのが、大手予備校ないし系列出版社だったと思います(宅建倶楽部は不思議と売り上げが急伸した時期、悪名は無名に勝る!を実感した時期)。

大手予備校ないし系列出版社が脅威を感じた証拠か、TN氏氏はその後いろいろな予備校等に取り込まれ、現在に至っています。

いずれにしてもTN氏氏の功績により、大手予備校等がWeb2.0的な変身を迫られたことは確かでしょう。

(3)平成16年(2004年)から現在まで

ところで、「情報の垂れ流し」戦術は大昔からの兵法にもあります。

人間、あふれるような情報を与えられると、その処理に膨大な時間を食い、たとえ情報が正確だったとしても、「頭の中が混乱」してきます。

これを宅建の統計問題対策に当てはめれば、たかが1問のために、人によっては2~3週間悪戦苦闘することになり、宅建合格上の費用対効果が非常に悪化することにもなってしまいます。

私も名指しはしませんでしたが、TN氏氏の「情報の垂れ流し」については機会あるごとに批判してきました。

そんな折、平成16年頃からブログが流行ってきました。

必然的に、ブログを利用して宅建関連情報を展開する新たな流れが生じてきました。失礼な言い方を許して頂くと、新興サイトの誕生です。

新興サイトの多くは、「情報の垂れ流し」のTN氏氏よりも、それを批判する迷物講師に近い立場です。

(4)新興サイトの立ち位置

現在、新興サイトの統計問題対策は、出来るだけ細かな数字を見せないという点にスタンスを置いているように見えます。

つまり、新興サイトの統計問題対策は、出来るだけ「※※は増えた(あるいは減った)」という表現にとどめようとする立場です。

こういう立場は、受験者に安心感を与えるという点では、非常に良いことだと思います。

詳しすぎる数字を提供する「情報の垂れ流し」サイトなんかより、何倍も優れています。

(5)迷物講師の立ち位置

私は青年時代から、「中庸」という言葉が大好きです。いわば座右の銘。
現代用語では、「バランスをとる」のが中庸ですね。

そこで、中庸から統計問題対策を考えてみると、二つに集約できました。

第一点は、情報の垂れ流しもダメだが、「細かな数字を見せないというスタンスもダメということです。安心感だけでは点が取れないから。

第二点は、有料閲覧者を優遇するのも良いが無料閲覧者を完全無視するのはダメということです。景気の悪化は受験者の責任じゃないから。

そんなワケで、迷物講師の平成24年度向け統計問題対策は、有料講座で使用した教材そのもの(ドリル形式の過去問つき・ゴロ合わせ豊富)を、丸ごと一般サイトで公開しちゃえとなったのです。

この立ち位置は、令和3年度も継続しています。

宅建の迷物図書館「統計問題」最新情報


平成24年10月 2日(火)記
令和 2年 6月14日(日)追記
令和 3年10月23日(土)追記



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