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人生のイロイロな基準点


『自分の私生活は公開しないくせに、受講者の私生活を知りたがる講師ばかり…怒…、そこで迷物講師は不平等な関係を改める為に、自分の私生活を積極的に公開しま~す…ハイ!…』



2005年の暮から2006年のお正月にかけて、テレビは全然みていません。
私の家族も今さら紅白をみているようなヤツじゃないのが嬉しかったです

そんな時間があったら本を乱読しようと思い、いま実行している最中です。
ほとんどが、すでに買っておいたのに時間がなくて読めなかった本です。
重いテーマから軽いのまでイロイロ。
文庫本に換算して30冊は読んだかな?

軽いのでは「菊次郎とさき」(新潮文庫)が印象に残りました。
ビートたけし(北野武)が彼の両親をつづった本です。
テレビドラマ化されたらしいですが、私はみていません。

「菊次郎」というのは、飲んべいで酒乱、女房を平気で殴るとんでもないオヤジですね!

私の父親(平成7年没)も相当な飲んべいでしたが大違いです。
私の父はただの一度も妻に手をあげたことはなかったです
子供の教育にも非常に熱心でした。

この本を読み終えて感じたこと。

だからと言って
私の父親が菊次郎より優れていたかというとそうではないということです

私の父親は、「参考書を買う」といえば、それがウソだとわかっていても金をくれる人でした。
木っ端役人の安月給のくせに。

役所では、東大卒のキャリヤに定年までペコペコせざるを得ません。
その仕返しを息子に期待したのでしょう。
私は、それを見透かしていました。


子供に見透かされるような父親の教育熱心はその子を確実に三文安くした!と思ってます

今は
何事もバランスが必要なのだと確信をもって言えます
飲んべいで酒乱のオヤジも駄目ですが教育熱心すぎるオヤジも駄目です

このバランス感覚は、人生すべてに当てはまると思います。
そして、
バランスをどの辺でとるかが、人生の楽しみでもあり、苦しみでもあるのでしょう。

宅建の勉強も同じです。
遊びすぎてもダメですが、完全主義でやるのもダメです。

法律ではバランスをとる点を基準といいます

宅建試験で勉強する、建築基準法の「基準」、免許の「基準」などという専門用語も、みんな自由と規制のバランスをどの辺でとるかという話です。

法律の基準は条文に書いてあるのだから、言ってみればやさしいです。

でも宅建の勉強をはじめ、人生のイロイロな基準点は、誰にでも当てはまる確実なものはないです。
自分で選べない部分もあります。
それだけに一層むずかしいです。


2006年01月03日(火)記
2023年11月18日(土)追記



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