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「はしょり講義」打倒 №4

(1)

現在販売されている宅建講座は、通信だけでなく通学講座までもが、講義をまとめただけの図や表をモニター等に表示し、それを棒で指すなどして説明するだけの「はしょり講義」…。

残念だけど、これが現実。

(2)

そこで、「はしょり講義」打倒を叫ばざるを得ない迷物講師は…

「非法律科目の重要性」に気付かない宅建受験者を、目覚めさせるメッセージを書くことがあります。

今回は、その一環です。 

(3)

宅建は、四肢択一式50問が出題される「法律の試験」ですが、法律の試験じゃない例外が、3問あります。
1.不動産の統計
2.宅地の知識
3.建物の知識
の3問は、法律の試験じゃないです。

(4)

上の3問は、法律の知識じゃないので、ナメて掛かる受験者がとても多いです。

のみならず、予備校や講師の解説も、上の3問に関しては、手抜きだらけで、マトモなものは無きに等しいです。

そのような現状から、この3問の不出来が原因で、1~2点差で「サクラ散る」人が、皆さまが想像するより多いです。

(5)

そこで今回のメッセージでは、上の3問の中から「2.宅地の知識」の問題と解説を検討してみたいと思います。
使う過去問は、[平成27年度問49]です。

(6)[平成27年度問49]の問題


土地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1 我が国の低地は、ここ数千年の間に形成され、湿地や旧河道であった若い軟弱な地盤の地域がほとんどである。
2 臨海部の低地は、洪水、高潮、地震による津波などの災害が多く、住宅地として利用するには、十分な防災対策と注意が必要である。
3 台地上の池沼を埋め立てた地盤は、液状化に対して安全である。
4 都市周辺の丘陵や山麓に広がった住宅地は、土砂災害が起こる場合があり、注意する必要がある。


(6)問題と解説

土地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

[問題]
1 我が国の低地は、ここ数千年の間に形成され、湿地や旧河道であった若い軟弱な地盤の地域がほとんどである。
[解説]
(7)のリンク先をご覧ください。

[問題]
2 臨海部の低地は、洪水、高潮、地震による津波などの災害が多く、住宅地として利用するには、十分な防災対策と注意が必要である。
[解説]
(7)のリンク先をご覧ください。

[問題]
3 台地上の池沼を埋め立てた地盤は、液状化に対して安全である。
[解説] 正解肢
最も不適当な肢です。
液状化は、地震の揺れで地下水や砂が地上に噴出し、建物が倒壊したり曲がったりして被害を受ける現象です。このような液状化は、埋立地の場合に発生しやすいです。埋立地は、埋め立て前の池・沼・海の水分が抜け切れていないおそれがあるからです。そこがたとえ台地上の地盤であっても、池や沼を埋め立てたのであれば、液状化に対して安全だとは言えません。

[問題]
4 都市周辺の丘陵や山麓に広がった住宅地は、土砂災害が起こる場合があり、注意する必要がある。
[解説]
(7)のリンク先をご覧ください。

(7)

ご自分の参考書や講師の解説が、上の(6)でした私の解説より劣る場合は、【このリンク先】をタップして、[問題]1・[問題]2・[問題]4の解説を補充しておくことを、強くオススメします。

(8)

なお5問免除者のかたは、非法律科目は全然出題されないので、今回のメッセージはスルーして下さい。



2023年12月19日(火)記



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